ニッチな作画ネタ1:ウラシマン作画回


と、いうことで今回はウラシマン作画回です。
予告通りに記事を書くなんてgripsにしては珍しいのよさ、パルパティーン
ピノコに突っ込まれそうです。
え?アッチョンブリケ?なんですかそれ



ウラシマンの作画回がさ!とか書いても
そもそもウラシマンってなんぞ?
という方が多いと思うので解説引用。

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〈ANIMEX 1200シリーズ〉(11) 未来警察ウラシマン 音楽集
未来警察ウラシマン』(みらいけいさつウラシマン)は、
1983年1月9日から同年12月24日にわたりフジテレビ系で全50話が放送された
タツノコプロ製作のSFアニメ。(略
キャラクターデザインは、(略)なかむらたかしによるもの。
大友克洋の画風の影響を受けているなかむらにとって、これが初のキャラクターデザイン作品である。

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思うさま強調したいくつかのキーワード、
読み取っていただけましたかね!?



このアニメ、作画オタの中心年代を考えると、
取り上げるにしてはえらく古い気もしますけど
実はぼく(20代半ば)も再放送でちょこちょこ見てたんですのよ。
けっこう楽しんでた覚えがあります。



それに加えて作画界隈では
「これは見とけ」と古典文学をゴリ押しされるように推薦されておりますので
若オタの皆さんも見といて損はないと思いますよ。



森本晃司氏も参加されてるのですが、今回はなかむらたかし氏に絞って
取り上げたいと思います。


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なかむら たかし(本名:中村孝、1955年9月12日 - )は、日本のアニメーター、
アニメーション監督、アニメ演出家、漫画家。
建造物・自然物のリアルで緻密な崩壊シーン、ダイナミックなアクションや
エフェクトの描写で実力を発揮。(略)特に岩が砕ける描写が話題となり、
岩石アニメーター」「岩石崩しのなかむらたかし」と呼ばれた。

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岩石アニメーター」ってすごい二つ名ですよね。
まあこの業界、「足メーター」とか「バトルアニメーター」とかが跋扈してますから
今更岩石で驚くこともないですね、はい。



いつ本編に触れるんだよって感じですね。
はい、ここから語っていきます。
ウラシマンは現代(1980年代)から未来にタイムスリップしてしまったリュウ君の
お話です。未来人のクロード君に「恐竜とゲートボールやってたんだってな?」とかからかわれつつも
リュウ君は元気に機動刑事として活躍しています。
で、26話は未来世界でポンコツ扱いとなってしまった現代の「ゼロ系新幹線」にリュウ君が反応、
「さっそく調査だ!」ってなわけで首を突っ込んだら敵対勢力と鉢合わせて・・という回。



作画的みどころは3つあって、
「AKIRA風味・こだわりの岩石崩し・高密度な画面」。

香ばしいAKIRA風味


「AKIRA」をご覧になった方はわかると思うんですけど、
リュウ君が手帳を空中でつかみそこねる小芝居とか、名もない工員の手つきとか
AKIRAに出てきた不良の皆さんそのままです。
いや正確に言うとこういうとこで醸成されたものがAKIRAで花開いたって感じですね。
AKIRAのプロトタイプを見るようで面白いですよー。

匠の技・岩石崩し


大友克洋氏が「ガレキ描くために漫画描いてる」と表現されたように
なかむら氏は「岩石崩すためにアニメ作ってる」と言われてもおかしくない。
それくらい変態的こだわりのある作画。ほめてるんですよ
この岩石はアングル的にやっぱりAKIRAをほうふつとさせますね。
ゴールドライタン」とかだとまた違った変態岩石が楽しめるのでオススメです。

「これがTVアニメか!?」

みっつめはちょっと外れますけど自分的に大好きな要素。
劇場アニメがスゴいのは当たり前なので、「TVアニメなのにスゴい!」っていうレア感に
惹かれてしまうわけです。
TVアニメ版ルパンの宮崎駿監督回なんかもそうですけど、
他の回に比べてビルとか看板とか電線とか、異常なくらい書き込まれててスバラシイ。
ハアハアします。



はい、そういうわけで再検証シリーズ第一弾でしたが、いかがでしたでしょうか。
若オタ、かつ作画オタの皆様に
「お、ちょっと見てみたいな」と思っていただけると幸いです。
最後にスーパー宣伝タイムですよ。