アクエリオン19話の異世界シーン

id:grips0087:20060603のつづき。
この回の独特な絵柄の異世界のシーン(うつのみや氏のキャラクターデザイン・舞台設定によるもの)
に対する非難が多かったとのことですが、見てみたところ
現実世界の作画は、普段に比べ崩れ気味で綺麗とはいえないまでも、
「前回までと同じいつもの世界」を描いたものとしてはまったく問題ないと思います。
異世界がうつのみや作画なのは分かるが、異世界に入る前から
すでに作画が崩れているのは演出として問題だ」という意見に対しては、
異世界と現実世界の作画が色調や絵柄で明確に区別できることから
反論することができます(プールのシーンはかなり崩れがひどかったようですが)。
それに加え、異世界に入って姿がメルヘン調になったキャラクターが
「なんだその顔!」と笑いあったり、自分のおかしな顔を恥ずかしがって隠そうとする描写もあり、
きわめつけは、あるきっかけで皆の姿が現実世界と同じいつもの絵柄に戻るシーン*1
ここまではっきり「異世界と現実は別」と演出されているのですから、
まともに見ていれば独特の絵柄は演出意図として了解できるはず。
それでも非難が集中したということは、
「毎週この時間に綺麗な絵の紙芝居を見に来ている」お客さんが多かったということなのかも。


期待を裏切られ、綺麗な絵を見るはずが、とんでもない絵を見せられて怒り心頭・・
こういう方は物語のおわりにドンデン返しがあっても、
「そんな結末は聞いてないぞ!おれはハッピーエンドがいいんだ!」とか言って怒るのでしょうか。
つまるところ、ちょっと狭量ではないかなーと。


当時の感想が書かれたブログをいくつか回ってみましたが、作画に怒るのはいいとして
「誰が描きやがったんだ!」と作画監督に言及したり、うつのみや氏の名前を出すところはほとんどなし。
不思議だ。
出すなら出すで、うつのみや氏がただの作画崩壊の元凶みたいに書く人もいます。
電源さんに書かれてたサムライ7の話なんかがそうですね。
電源を入れてください~都市ノォト~ 森久司&奥野浩行コンビに対する,ちゃねらーの容赦ない反応
うつのみや氏は参加していないのに非難されるという、ちょっとひどすぎる話。
考えるんじゃなくて、まるっきり感情で書いてるような非難が多いんだよな・・。

*1:アクエリオンも手書きからCGに戻ります。でも手書きの土くれをバンバン巻き上げるアクエリのほうが好きだなぁ。