「刻」を駆ける少年・「中村正人の夜は庭イヂリ」


ラジオを何気なく聞いていたら
ドリカムの某さんが
「1977年には無敵超人・・・」
とか何とか。
え?何の話?と思ったらゲストが富野御大じゃありませんか。




http://www.tfm.co.jp/niwa/

まあ、ここまではよくある「ガンダム生みの親」
富野御大のラジオ出演というだけなんですけど、
ドリカムの某さんが実に実に、
「わかって」いらっしゃる!


えーと、メインで受け答えしてた方が
ドリカムさんなのであれば、の話ですけど。

大概の場合、

富野監督のメディア出演のさいは、
あんまり「わかってない」パーソナリティによって
ガンダムの基本的な話とか、

富野監督の功績がいかにでかいかとかいう
一般的なヨイショ話に終始して、
富野監督がそれに耐え切れず笑
殺伐とした言葉をVSBRの如く速射したり、
パーソナリティがせっかく一生懸命ヨイショした
ガンダムを「あんなもの作らなければいいんです」
とか何とか自らコキおろしちゃったりして、
「え?何なのこの空気?
何なのこの扱いづらい監督は??」

というスタジオの雰囲気が醸成されちゃったり
されちゃわなかったりするわけですけど、
今回の場合は違った!


繰り返しますがメインの方が
監督の操縦の仕方を「わかって」らっしゃいます笑


富野監督の、等身大ガンダムに対する
「最初はあんなもの作るなよ、と思っていましたけど、
 今はお世辞でもなんでもなく、本当に感謝しています」
という言葉には
「監督も丸くなりましたね」。


リーンの翼」改訂版について
「本当は読んでほしくないんです、自分の無知が晒されるから」
には
「ああ、またそんな、出ましたね」。


ガンダムは一人で作ったなんて傲慢を
言うつもりはない、という
いつもの監督のエクスキューズに対しても
「この・・機動戦士ガンダムは・・
 『一応』監督が作った、と言わせてくださいね
という大人の一言を付け加えて対応。

細かい返しもうまい。

作品内で子どもが大人のように振舞うと言う話題では
監督がルソーだか誰だかの「子どもの発見」を持ち出しちゃったり
しましたが、
それに対して
源氏物語でも9歳や10歳は大人として描写されていますね」
としれっと返しちゃったりして!
これは痺れる憧れるう


最新のガンダムであるユニコーンについても
「我慢して見ましたよ。・・・ ・・・だって自分のものでも
満足できないのに他人の作ったものに満足できるわけないでしょ!」
と監督は鼻息を荒くされてましたが
メインの某さんは
「次はチアキクリヤマさんの楽曲です
 監督はヘッドホン外しててもいいですよ笑」
の一言。


ぴぴにーでん

まあとにかく監督はいつもどおりの
トランザム状態でしたが、



監「等身大ガンダムを見て気づきました。
 あれではデカすぎる!!」
スタジオ「ぶわはははは!」


というような、つっこんだ一言を
笑い飛ばしてしまう雰囲気が良かった。
監督のキレた言葉の意図を汲み取って?
うまく掛け合いをするスタジオの雰囲気が
わかって、殺伐とならず楽しめましたよ。


まったく・・・!
見上げ果てた番組だ。


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