【Gレコ】富野監督には3クールあげるのが一番いいのではないか説


Gレコが各地で盛り上がったり
盛り下がったりしているようですねこんにちは。
ブログ主としても
「おもしろいんだけど・・うーん」
な感じなので、その理由を考えておりました。


で、先に結論から申しますと
尺が足りてねえよこのアニメ、
ってことなんですよね。


いやもちろん全6話で尺が短すぎて
会話がぜんぶ世界レベルの曲芸みたいになってる
リーンの翼とかほどじゃないですが。

そうでもあるがー


仮に、世界観の理解難度、登場人物の行動理由の理解難度、
感情移入の難易度とかをまとめて
視聴者の体感スピードと表しますが、
Gレコを視聴してる体感スピードとしては、
「各要素はそれなりに楽しめるし理解できなくもないが、取りこぼしたり
使い捨てられている要素があることも確実に感じる」
というあたりで、
同じ2クール(全26話)アニメである
ブレンパワードキングゲイナーに近いんですよね*1

こまけぇことは考えないほうがいいのかもしれない


富野監督に2クールでアニメを作らせると
どれも同じような出来になるという
スーパー当たり前な事実
なわけですが、もうちょっと辛抱してお読みください。


じゃあ何クールあればいいんだよという話ですが、
ブログ主としては3クール(39話前後)だと思うんですよね。


打ち切り前提じゃねーかとお怒りのみなさん、
どうかお静まりください。
ここは市井のクソオタクの居酒屋トークを書く場所なのであって、
カリオストロの城にもっとスケジュールがあればさらにいいものになった筈だとか
1stガンダムがたっぷり4クールあったら蛇足感が出て自爆したと思うのよねとかいう
野球ファンのおっさんの独自理論と大差ない与太話を
君たちは聞きに来たのではないのか!スコードォー!
ということなんですよ。

とりあえず叫んどけば誤魔化せる


すいません、取り乱しました。
さて3クール適切論の根拠ですが、
それはそのまんまというか、富野アニメの中で
(およそ)3クールのアニメである1stガンダムイデオン
世界観など諸々の説明をしつつ、説明くさくない程度にストーリーも動かす
というちょうどいい体感スピードだからってことなんですよ。


一方で
富野監督にまるまる4クールあげてしまうと、
今度は尺が余ってしまって
「スライド作画でやる気なく戦闘して、お話的にはあってもなくてもよかったような回」
が量産されてしまうのでよくないと思うんですよね。
さりげなくサンライズ様に消されそうな発言ですねコレ。


たとえばGレコの10話でいえば、
(1)お偉い方の策謀

(2)敵側の事情

(3)ブリッジ強襲など今回の戦闘シーン(殺陣)の目玉要素

(4)味方キャラ間のドラマ

(5)戦闘シーン

(6)舞台の転換

というおよそ6要素が入ってると思います*2


このうち(1)策謀、(2)敵、(4)ドラマについてはまあこんくらいの尺を取って
描かれてもいいかな、くらいの感覚で、
過去の4クールの富野アニメでもよくあった配分かと思うのですが、
(3)の戦闘の目玉については完全に2クール尺のアオリを受けて使い捨てられた感があります。


今回の敵役は戦闘狂タイプかと思いきや、
いちおう立場を考慮してブリッジクルーとの交渉に入る、
でも態度としてはすげーテキトー(たぶんはやく戦闘したいだけ)、
みたいな面白いキャラで、
ここのブリッジとの攻防や
周りのアタフタする様子なんかで1話使ったら面白いのになー
なんて思ってしまうのですが。


(5)の戦闘シーンについてはやや増量ぎみでサービスしすぎじゃないカナー
とか思いますが、まあ誤差の範囲なので割愛します。


さてここまでで個性的な敵キャラと敵味方の新メカ、密林という舞台設定
1話で巻き気味に消化しているわけですが、
この密度の話で最後に(6)の舞台転換が来ます。


ここで主人公たちが移動する経緯や設定については
ちゃんと台詞で説明してあるから理解しろ、
という意見もまあわかるんですけど、
やはり体感スピードとしては「えっ、もう!?」
な感じがぬぐえません。


また居酒屋トークになってしまいますが、
3クールないし4クールのアニメであれば、


「敵の戦闘狂と新メカ登場、ブリッジをめぐっての攻防。
 戦闘内容は敵味方ともに顔見せで終了。」

まずこれで1話あって、続いて
「戦闘狂再来、味方の新アイテム本格稼働、敵撃退。
 この間に舞台転換(宇宙)の事情が描かれ、ラストで宇宙へ」*3

というもう1話がある、みたいなちょうどいいスピードなんだろうなー
とか思ってしまうんですよね。


まあ「たられば」の話ばかりで
まさに不毛な居酒屋トークではあるのですが、
こういうことを考えてしまうのが人情というところでしょうか。


実際3クールアニメというのは放映面でも映像ソフト面でも中途半端ですし、
商業上の理由で難しいんでしょうね。*4
1stガンダムイデオン
本来のドラマ2クール+異様な展開を見せるおまけの最終1クール
みたいな感じで内容的にも変わっていて面白いと思うんですが*5


ところで
「ザンボット3は2クールなのにわかりやすい問題」*6
とかもあるんですが、
これに手を出すと泥沼なのでやめておきます。
スコード!!


とかく、富野監督のやりたいことが多すぎるわりに
尺が短いので巻き展開になりがちな2クール富野アニメですので、
「面白いんだけど、あのキャラもう退場かよ」
「こいついきなり出てきて変わりすぎだろ」
みたいなことが起きがちな2クール富野アニメではありますが、
みなさん「このキャラはきっとこうなんだ」という脳内補完をたくましくして
乗り切ってまいりましょう。


スコード!!!!!!!*7

*1:キングゲイナーでいうとヤッサバの不完全燃焼感とか氷の湖に沈められちゃってあとからちょろっと出てくる人とか。

*2:細かい設定とかはブログ主が全然追い切れてないので割愛します。という逃げ。

*3:例えば「密林は暑くてヤダなー、はやく宇宙に行けばどうのこうの」みたいな会話でさりげなく事情を説明するとか。

*4:1クール×3期分とかいうパターンはすでにあるのかもしれない・・

*5:いつ打ち切られてもおかしくないという制作上の緊張感も関係してるかもしれません。

*6:たぶんおもちゃ番組としての設定素地がスカスカなところに富野のこだわり設定を差し込んだらボリューム的にちょうどよくなった、とかではないかと思うのですが。

*7:気に入っちゃったみたいなので許してあげてください