コドモとアングラ四重奏「M66」「カールビンソン」「X列車」「サザンアイズ」

某サイトでアニメ版「宇宙家族カールビンソン

を見ました。
多分、このアニメを初めて見たのは記憶の薄れ具合
からして7、8才だったと思われるんですけど、
今まですっかり消え去っていた記憶が動画を見ることで
ビシビシ蘇ってきまして!!
ええ。


「人間は物事を忘れるのではなく、
 非常に取り出しにくい部分にしまい込むのである」
とかなんとかいう話を思い出してしまいました。
効果音の一つ一つ、声優さんのイントネーションに
デジャヴのような、それでいて確固とした聞き覚えが
あって恐ろしかったですよ。
三ツ矢雄二のヘンなロボット語とか、
「おとうさん」の声が未来から来た殺人サイボーグだとか!
映画と違うのはシュワルツェネガーじゃないことだけだろ?


ところで原作「カールビンソン」のほうは読んだことが
ないんですけど、アニメ補正が入ってるとはいえ
想像するに恐らく同じようなしょうもなさじゃないんでしょうか。
大体読みきり作品でそれなりに気合の入った
描き込みのなされた宇宙船の名前が
ホネバカリー」だった時点でワシは見抜いておった。
画力とか設定とかは非常に凝ってるのに、
照れなのかなんなのか、A級になれるものを
「あえて外したB級感」
みたいなのが3丁目のよしとおさんの漫画には
漂っております。


まぁそういうB級感というかアングラ感が
当時7しゃいだか8しゃいのぼくには衝撃だったようで、
キャラクターの数々も非常に印象に残っているところ。
特に原住民のみなさんが「おもしろそぉ!!」と
幼稚園に妄想を膨らませるシーンとか笑
三人組の原住民さんとか、
ノーマル民・飛行機の模型をサオの先にぶらさげた民・
なぜか木片を携えて常にその間から覗き込んでる民
の三個体から構成されてたりして意味不明すぎる。
いや原作にはちゃんと原住民さんについての経緯も
描かれてるんでしょうけど、説明デスドライブな省略具合の
ダイジェスト的内容のせいで、意味不明さに拍車がかかって
カオスな魅力がすごいです。
「春」とか!「無口な会長の会長挨拶」とか!


それにしても幼少期の記憶に
「ブラックマジックM66」とか「カールビンソン」とか
「X列車で行こう」とか「サザンアイズ」とか、
どう見てもパンピー児童の見るもんじゃないアニメが
いくつもランクインしてるのはどういうことなんですかね?
誰ですか、子どもにこんなもの見せたのは!
「X列車」の主人公が関節からボキボキ骨を飛び出させながら

死ぬ終わり方とか、トラウマですよほんとに。
なんかレンタル店でパッケージを物色した末に
選んだような記憶
もありますが、気のせいです、きっと。