逆シャアは良作画の巣だ!

逆襲のシャア」について、いろいろメモ。

東大オタク学講座

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そして「ブラシ」。エアブラシを使用した吹き付け彩色のことです。
透過光が考案された後も、コストが低いのでよく使われていた手法ですね。
ガンダム』のビームサーベルやロボットものの光線などに使用されていました。
ちなみに劇場版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』では富野さんが意地になってしまったのか、
ビームサーベルの表現で「透過光で光らせて、さらにその上からブラシを吹く」という、
アニメーターを瀕死に追いやるわりにはたいして目立たないことをやってます(笑)。
富野さん、よほど燃えてたんでしょうね。オタク心を熱くしてくれます(笑)。

逆シャアビームサーベルは最高にかっこよくて、
全シリーズ中でもいちばんじゃないかと勝手に思っておりますが、
その裏ではこのような「瀕死に追いやる」手間があったとは(笑)。
このこととは別に、逆シャアではビームの描写として飛び散るビームの
粒子がやたら細かく描かれていたりと同じく大変手間のかかることをやっていて、
まさにバブル期のアニメという感じ。
でも「たいして目立たない」と書かれてるように、ビームはトーカ光で
よかったんじゃないかなあ。想像するに、トーカ光でピカピカにすると、
斬りあいのときどっちがどっちの刀かわからないかも。
そう考えると、トーカ光+ブラシの措置は正解だったのかな。
でも死ぬほど手間がかかるだけあってF91以降はやられてないっぽいですよね(笑)。
デジタルな技術が導入されて作り方が変わったんですかね。
それにしてもオタキングは物知りだなあ。


もうひとつ
http://kacchi91.web.infoseek.co.jp/meigensyu.htm
逆シャアの項。最初のサザビーリ・ガズィについて

この時点でシャアがファンネル撃ってれば上映五分でスタッフロール(爆)。

たしかにそうだーと新発見(笑)。
「大佐、なんでファンネルを使わないんです!」


さらに、スタッフロールについて
逆シャアには、磯光雄氏は小田川幹雄名義で参加してると思ってたのですが
(まあそうなんですけど)、スタジオ座円洞のところにそのままの名前で
載っている。という個人的発見。
原画は磯、作画監督小田川の名前でやられていると。
ただスタッフロールだと作画監督の項がなくて、原画で一律に並んでるだけ
なのでわかりにくいですね。
改めて確認すると、大平晋也梅津泰臣、北久保弘之など半端者でも知っている
名前が原画に名を連ねていて・・担当原画マンの字幕がついた逆シャアMADなんてのを
妄想してしまいます。無理か。