代理店Sを騙せ

朝起きて新聞を開くと、なんと富野監督のインタビューが載っていた・・
(連載記事・アニメ大国の肖像)。
中日新聞、えらい!
この連載は以前から読んでましたが、まさか富野監督が取り上げられるとは!
しかも今回は三回ある*1うちの第一回ですが、この時点でまだ1stガンダム
終了したところ。
と、いうことは、次回あたりイデオンか!?
他では避けられがちな停滞期のことにも触れるのでしょうか?
見せてもらおうか、中日のアニメ記事の内容とやらを!


で、アニメが専門でない誌面(キネマ旬報とか)では1stガンダムあたりを
ちょろっと取り上げて終わってしまうことの多い富野インタビューですが、
この記事にはライディーンのときのクビ話やザンボットについても*2詳しく書かれてて
すばらしい!
中日新聞たーいしたものだッ!(若本声)。
これは次回以降も期待できるかも。


ライディーンのときは子供にユリゲラーが流行ったことが原因で
超能力ネタをやめさせられたとのこと*3。これは知らなかった。
ザンボットの主要人物はほぼ全員死亡、という特徴にも触れられています。
ただ、「全員」と書かれてますが、一部生存者もいるから全員じゃないですよ!(笑)


そして、なんといってもいちばん興味深かったのは
ガンダムが破壊されるラスト近くのシーンについて。
このシーンは、富野監督が最後の戦闘シーンで自分らしさを出そうとした、
渾身の演出だと話されてました。
「あれができたときは涙が出るくらいうれしかった」そうです。これは知らなかったなあ・・
この話、濃いムックとかにはすでに載ってそうですけど。


記事には「ガンダムが頭部を失いながらも、なお兵器として戦おうとする
ラストシーンが、富野さんの演出の真骨頂だ」とあります。
叙情的だ。兵器の哀しさか。こんな見方もあるのですなあ。
自分はこういうことはあまり考えてませんでした。どっちかというと、


ガンダムアムロなしで動いとる!?
あ、上に向けて撃った!
げげ、シャアに当たっとる!でもシャアも撃ち返しとる・・
ああ、ガンダムの半身がムチャクチャだ・・


みたいなことを考えていたわけで。
ガンダムのコンピュータが自主学習して、パイロットなしでも
動けるようになったんだなー、シャアの奇襲を予測したアムロすげーなあ、
とか駆け引き部分に感動してました。


頭部を失うってのは、スポンサーに対してのささやかな反抗だった
という話も聞いたことあります。
大事な商品であるガンダムの顔をぶっとばしてやろうという(笑)。


なにはともあれ、この記事が中日新聞の読者の皆様に広く読まれてたらいいですなあ。

*1:たぶん

*2:分量の割には

*3:トミノえもんが「オカルトはダメなのよ!」と慟哭してたなあ。