赤単車カネダSPECIAL

http://www.unitedcinemas.jp/news/45/


例によって傑作アニメセレクションのためだけに遠出をしました。
今回は「AKIRA」。


不覚にも上映時間に遅れてしまい、
「峠を越えて?ツーリングにでも出かけたか」のあたりからの視聴となりました。
冒頭の山城ケチャに乗せたバイクアクションを見逃したのが痛いっ・・
らっせーら!らっせーら!
同じ曲がエンドロールでも流れますけど、映画館の音響だけあって
迫力がありました。あーバイクとセットで見たかった。


前回の「カリ城」のときも感じたんですけど、映画館で見ることの
メリットというのは、画面の大きさもそうですが、やはり音響効果がデカイですね。
複数のスピーカーからの大音量で山城組のバクハツしたBGMを聴かされれば、
いやがおうにも体温が上がるってもんです。
とくに、巨大な煙の中からのっそりと出現するアキラのカプセルのシーンや、
グロテスクに変貌する鉄雄のシーンなんかはBGMの効果が大でした。
あの念仏みたいなBGMに乗せて臓物が乱舞したら、劇場から帰りたくなりますよ(笑)。


劇場では大人数の人と一緒に同じ作品を見るというのも楽しみの一つだと思います。
うしろのおっちゃんが「指導ォー!」のへんで盛んに笑ってたり。
女の子もいて、血しぶきと臓物の連続だったのにだいじょぶか?
とか思ったり。


DVDで見るときはついつい飛ばし飛ばしで見てしまうのですが、
今回劇場で通しできちんと見てみて、(本キャンペーンのパンフにもありましたが)
映画アキラは青春映画である、ってことがよくわかりました。
結局、金田と鉄雄の二人だけのお話ですよね。
添え物はいろいろありますが。
鉄雄が恐ろしい力を手に入れ、敵対するようになっても、
「あいつを始末するのは俺たちだ」と叫ぶ金田、最期に金田の名前を叫ぶ鉄雄・・
終盤の幼少期の回想シーンが切ないですね。
バイクでコケたりしてダメダメな鉄雄くんが力を手に入れ、
必死にツッパっていく過程もいい。
原作ではアキラの存在が大きくて二人の関係はここまで目立ってはなかったけど、
最終巻で異様に変貌した鉄雄に、「お前はどうなっちまったんだよ!」と
問いかける金田のシーンなんかに表れてましたね。


ところで、エンドロールを見ていて金田伊功氏の名前を発見しました。
いったいどこの担当なんでしょ?
エフェクトでちょこっとだけ、とかかな。
鉄雄が戦車と交戦する直前のヘリの爆発とかそれっぽいかも?