スーツケースの渡り鳥はどこに出てた

茄子 スーツケースの渡り鳥
キャラデザ:高坂希太郎
作監吉田健一
原画:栗田務 大谷敦子 君島繁 谷口亜希子
宮沢康紀 柴田和子 井上邦彦 北沢精吾
清水洋 新井浩一 川崎博嗣 賀川愛 山田憲
芳尾英明 山森英司 古屋勝悟 小野田和由
松尾真理子 米林宏昌 鈴木麻紀子 田村篤
大林実 佐藤雅子 今野史枝 廣田俊輔 山田伸一郎


吉田神のHPに書かれています。前作の絵柄は浦沢直樹で、
今作はルパンであると・・。
まさにその通り!
ペペがルパンで、新キャラのチョッチは次元。
とくにアクションシーンでのぺぺは、もろにカリ城とか
アルバトロスのあのルパンのイメージです。

  • 要するにこのカットが描きたかっただけなんじゃないかと


動きの面だと前作とは比較にならないくらいジブリ色出してます。
高坂監督はじめ、スタッフのリミッターが外れたか?(笑
冒頭20分くらいがとくに顕著で、車から逃げる群集の動きとか、
パオパオビールのコーチが腕を振るって叫んだり、
機内食を平らげるシーンなどなど。
ヒロインもジブリ的元気少女でストライクです。
原作無視でいいからテルーもこうあって欲しかったところ。
後半では、マッサージされてる足の筋肉が、千尋のお父さんが食べてた
謎の料理みたいなプヨプヨした動きをしててポイント高し(笑)。
ジブリ作品以外だとなかなかお目にかかれない奇怪な動きです。
どういう経緯で生まれたんだろう・・


  • この豪快な食いっぷりをゲド戦記で見たかった


自転車レースのシーンではキャラの動きはきっちりしてて
目立ったものはないですが、
前作にもあったCGの背景に手書き背動を組み合わせたシーンが爽快。

やっぱり手書きの背景動画の脳内麻薬あふれる感覚は
CGの部分にはあまり感じられないですね。
でも、逆にいうとCGで背動が再現できるようになったら
そこら中に背動があふれることに・・?は、鼻血でそう


お話のほうは前作よりもいろいろと要素が増えたぶん、突き抜けるような
スピード感はないですが、やはりあのレースのテーマが流れると
熱く見入ってしまいます。
ザンコーニの行動がいまいち謎なんですけど、世界レベルの壁を表現した
って理解でいいのかな?
万人にお勧めですが、今の技術で描かれた宮崎ルパンを見たいという
奇特な方にはとくにお勧めな作品です(笑)。