作画者には濃い餌を

毎度得意の下請け記事。
http://09052563.at.webry.info/200808/article_2.html
水池屋さんのブログで磯光雄氏の「超神マスターフォース」の
画像を見て、興味津々だったのですが先日やっと見れました。


見たのは18話だけだったんですが、氏の担当した
アバンタイトルが非常に素晴らしかったです。
(画像は某動画サイトから)

磯的ディテールのビームが質量と加速度を感じさせる

ビームで雲に空く穴や、水面の水柱など描写が細かい


悪役トランスフォーマーと戦闘機の空中戦が主観視点で描かれており
(下画像)、水平線がひっくり返ったり雲海が垂直に見えたりして、
情景が自在に回転します。
80’sアニメでありながら3Dのフライトシミュレーターみたいな画面。
しかもそれがかなり長い(笑)
雲の穴や水柱に加え、マッハのスピードで容赦なく視界から消されていく
撃墜機、淡々と続く背景動画など、執拗に空中での視界を再現しようと
する執念みたいなものを感じます(笑)。


画像はないですが、戦闘機が急速反転しようとするシーンなんかは
戦闘機の背後を別機の煙が横切ったりして、「オネアミス」の庵野
パートを思い起こさせます。空間の奥行き!



余談。
「マスターフォース」は妹と一緒に見たんですが、
喜ぶ自分の横でなんとも反応が悪い妹。
なんだよ、お前こないだセーラームーンの決め技バンクの作画スゲェ
とか言ってたじゃないか!
エヴァの磯作画は大好物じゃないか!なんだその反応は!
と思ってしまったのですが、地味めの磯作画ではさすがに厳しいかなと
思いなおし、今度は0080の南極基地シーンを視聴。
でもやっぱり反応悪し。
「ほら、腕でブレーキかける時のガタつきがさ!」
「鉄の塊が滑ってくる感じするじゃん!」
とかいう言葉が空しく響く。


やっぱり磯氏の作画って「ナルト」のような明らかなスピード感とか、
スペクタクル感とはちょっと違ってて、好みがわかれるもんなんだなぁ、
と今更思った次第です。


・・なんだか、磯作画がわかる俺すごいぜ、みたいな内容になってしまい
ました。困った。