制作の指揮棒は誰のもの

パトレイバーの後期OVAについて。
いや〜衝撃です(笑)。
前期OVAでも好き放題やってるなという印象でしたが、それ以上にすごい。
ロボットどころか事件さえも起こらなくて1話丸々宴会するだけの
「バーサス」とか、押井監督のゲーム趣味全開な「ダンジョン再び」、
エロ本や干物を発端にして整備班の中で市民革命が起こっちゃう*1「火の七日間」
などなど。ロボットアニメどころか、警察ものとして成立してるか
どうかも怪しいです(笑
押井監督が「パトはうる星の延長として作った」と話されてましたが、
このOVAではそれをとくに強く感じましたよ。
上司が教師で、主人公たちは学生。
「ダンジョン」の終わり方なんか、投げっぱなしで完全にうる星です!


しかしなんといっても衝撃的なのは最終回1話手前の「星から来た女」。
作画スタッフは以下のとおり。

作監土器手司
原画:広田麻由美 南伸一郎 平山円 障泱リ弘樹
重田敦司 もりやまゆうじ 西岡忍 中西修史 土器手司
企画協力:円谷プロ

ちゃっかりと円谷プロ協力っ・・!
もう完全に頭のおかしいアニメ*2です(笑)
第二小隊は丸ごとウルトラ警備隊になっちゃってるわ、
ゼットンみたいな色のグリフォンが攻めてくるわ、
野明が「あたしはAV98星雲から来たイングラマンなんだ!」とか
言ってるわでもうわけがわかりません。
お話はウルトラマンウルトラセブンの最終回を足した感じ。
しかも最後は夢オチ(笑
これはつまり結末なんかどうでもいいから、
めいっぱいパロディに時間を使いたかったということだな!そうだな!



  • 作画も見所。全編にわたって煙が特徴的


メカの作画に非常に気合が入っていて、爆炎や吹っ飛ぶ車両、
飛び交うミサイルも素晴らしい。
ただ、作画がメチャクチャいいというのが、よってたかって好きなことをやった
感じが出ててなんかイヤ(笑
ほかの話でメカアクションができなかったうっぷんがここで晴らされてる
ような・・。
すばらしい作画で暴れまわる怪獣グリフォンとかメーサー戦車とか
ウルトラホークには一見の価値がありますよ。

*1:意味がわからないという方は見てみてくださいw

*2:ホメ言葉