第2次元の少女

http://www.unitedcinemas.jp/news/45/
ユナイテッドシネマで「カリオストロの城」を見てきました。



掲示板に「カリ城」の文字が表示されてるっていうだけで
なんだか感動。


映画館で見る「カリ城」は、手直しが入れられて整った画面のDVDとは違い、
大画面ゆえに感じるキャラクターのセルと背景との違和感*1や、
モブキャラクターの書き込みといった細部のアラを感じました。
DVDに比べれば、当時のフィルムでの上映は映像的には劣る点が多々あると思います。
実際ホームページにもフィルムの画質について注意書きがありますし。
しかし同時に、フィルムの「カリ城」からは
まさに背景にセル画を乗せて作った、という空気感も伝わってきました。
これは画質の荒れだと言ってしまえばそれまでなのですが、
「これはセルアニメである」という実感というか、
スタッフが汗水たらした上に、完成した作品があるのだなーという感覚を
得させてくれるという意味では貴重だと思います。


今回、上映されているカリ城を見ながら、作品の危うさのようなものを感じました。
あのセルがちょっとずれたら、効果音やBGMがちょっとでもずれていたら・・
たちまち違和感が生まれて作品は台無しに違いない。
レイアウトが決められ、背景が描かれ、セルが乗せられて
音が入って、奇跡的にこの映像ができている、という感じを味わったのです。
・・白昼夢というやつか?


今見ている作品が奇跡的なバランスで出来上がっているという感動のような
驚きのような感覚を味わいながら鑑賞できるというのが、映画館で作品を見る
意義かもしれません。


ろくに映画館にも行かない輩が、よく言う!(トミノ

*1:キャラが浮きあがった感じ