オタクの住む町
げんしけん9巻限定版の同人誌に安彦先生が参加されてるとのことなので
あわよくば画像の切れっぱしでもないかなぁ〜とふらふらしていたら、
見事にありました。id:Maybe-na:20061228
この同人誌・・安彦先生より篠房先生の嘆き漫画のほうが衝撃的です(リンク先の下のほう)。
篠房先生のマンガでいちばん衝撃的だったのは、
「『トップをねらえ!2』は見るのに前作である1は見ない人」がいるという部分。
いや、これはフィクションかもしれないのですが似たような事は
実際に起きているのでしょう。
なんということでしょうか・・・・
思わず憂国の士になってしまいそうなほど衝撃的ですよ。
オタクの世代交代がすすむにつれて、過去の名作が顧みられなくなっている・・
なんとも悲しいことですが、まあ、とりあえず、下の説明をどうぞ。
オタク世代論。
おたく全体を時代的に分類する方法を【おたく世代論】という。
1960年代生まれ、アニメは子供のものという風潮で育った【第一世代】。
少年期に【『ウルトラマン』】や【『仮面ライダー』】などによる怪獣・変身ブーム
の洗礼を受けていた。当時、漫画・アニメは、社会変革思想の対抗物として見做されていたことがあり、
おたく趣味全般に対する韜晦の傾向にあった。【コミックマーケット】等のイベントの基礎を作ったのはこの世代である。
1970年代生まれ、アニメブームに火がつき、おたく趣味が広く受け入れられるように
なった【第二世代】。少年期に【『宇宙戦艦ヤマト』】【『機動戦士ガンダム』】などのSFを基調としたアニメで
育った。架空世界の知識が派生し、【ガンヲタ】などが生まれていった。また、後半の
世代では、1980年代のTVゲーム波及の担い手となった。
オタクバッシングの被害を最も受けたのは、この世代である。
1980年代生まれ、『新世紀エヴァンゲリオン』に影響された【第三世代】。
この世代になると、親が第一世代という者も出てきて、そのためにおたく趣味に後ろ
めたさ・韜晦意識が完全に薄れ、アニメ・ゲーム・【ライトノベル】を楽しむ者が増えて
いった。
コピペですが。
これでいくと自分は第三世代。
問題にされている第三世代(現在の若オタク)は連帯をせず、
自分の興味のあるものしか受け入れず、まして他人の勧めるアニメなど見ないらしい。
それを上の世代のひとが嘆いているらしい。
・・というのが現状(といっても去年の記事だけど・・)のようです。
最新のアニメだけ見て、昔の名作などを見ないで満足しまう人
(薄いアニメファン?)が増えているらしいことを、思わず嘆いて
しまいそうになりました*1が、この文章を読んだらちょっと頭が冷えました。
id:kaien:20061229
しかし、それにしても、岡田斗司夫さんとか、山本弘さんの発言を見ていると、隔世の感がありますね。
何だろう、戦中世代の苦労話を聞いているのとあまり変わりない。ああ、むかしは大変だったんですねえ、みたいな。はっきりいってしまえば、他人事ですね。直接に自分と関係している話とは思えない。
う〜む、このことについては自分もまったく同意です。
自分のばあいも、アニメの名作は見ても、映画の名作はすすんで見ようと思えない
んだよなあ・・
「トップ」を見ようとしない人も、たぶんこんな気持ちなんでしょう。
萌えキャラいないし、画質もきれいじゃないしどうもなぁ、みたいな感じでしょうか。
kaienさんは文化は滅びゆくものだから、オタク問題も当然のなりゆきだと
書かれてます。
でも、その滅びゆく文化を少しでも残していきたいよなー、と思います。
たとえるなら文化財を保存するNPOみたいな・・(笑)
あと他人の昔話を聞いて、めんどうでもその中から教訓など見つけておくのも
大事なことだと思うのですよ。たしかに戦中話は眠いけど・・(笑)
さて、自分のあがきは前向きなボランティアだと思ってこれからも日々精進いたします。
磯とか。庵野とか。「中ゴじゃなくて中ナナ」とか。
*1:というか、以前に嘆いたことがありますid:grips0087:20060603