王立と予備知識と映画

先日、友人と一緒に「王立宇宙軍」を見ました。
王立宇宙軍?オネアミスの翼? [DVD]
本人もわかってるでしょうから書きますが、反応が芳しくなかったw


「無気力な青年が、あるきっかけで情熱を取り戻し、目的に向かって突き進む」
という王道のストーリーなので、広く受けるはずだと(ちょっとだけ)期待してたんですが。
この反応で確信*1したんですが、「この映画は予備知識なしで見ても全然面白くない」ということ、
さらに「その予備知識はかなりなものが要求される」ということw


自慢できるほどの知識なぞ持っていない自分ですが、
やはり非アニメファンの方を規準とした場合、「かなりのもの」と言わざるをえません。
高校生のとき、「王立宇宙軍」について
「ぼくのだいすきなガイナックス制作の最初の作品なんだ」
「戦闘シーンはあの庵野秀明が担当しているぞ」
「87年の作品だから、作画の程度も大体見当がつくな」
というような見解を持ったうえで見たのですが、・・それでもつまんなかったんですよね。
今回、友人はロケット発射のシーンでだけ、「わっ」と言ってくれたんですけど、
そのへんのリアクションも当時の自分と同じでw*2


しかし、今回「キャラクター達のもがきは、そのまま当時の制作スタッフの
苦労と情熱を反映してるんだ」という藤津氏の論を読んだ状況で見たところ、・・面白かったんですよねぇ。
この「スタッフの情熱を感じとる」ってとこが重要なんでしょうね。
ただ、二回目ということで大筋を知ってるために、クライマックスへの描写の積み重ねを
漏らさず拾っていけたということも大きいかも。


何も知らない状態で「王立」を見ることを考えると、静か〜で眠〜いシーンを見続けながら
お話の積み重ねを追っていくことが相当つらいだろうと思われます。
アクションシーンが適度にはさまれればいいんですけど、クライマックス以外にはほとんど一回こっきり。
アニメ映画としてはかなり難易度高いと思います。


でも眠い映画に慣れてる(偏見)本来の映画ファンにはちょろいもんだったりして?
身近に筋金入りの映画ファンがいないか調べてみます。


あとネタにしてすまん。おさむ。

*1:ひとりの友人の例で話を進めるのもどうかと思いますが、そこはそれ、弱小ブログのサガです

*2:彼をバカにしてるわけじゃないですよ!そこはマジで