ルパンに燃えているか…?!

最初のルパン映画(複製人間)を久しぶりに見ました。
ルパン三世 ルパン vs 複製人間 [DVD]
フリンチやマモーの死に様、ラストの巨大脳、全体のおどろおどろしい雰囲気など、
今見てもドキッとします。
子供のころはおそるおそる見ていたような記憶があります。


作風は原作に近く、最初のテレビシリーズとも違う感じです。
出てくる男はみんな体毛が濃くて手足が細かったり、フジコがやたら脱いだり(笑)
など絵的な面でもそうですが、
大きな岩が落ちてきて、わーっと思わせた次のカットでカメラとルパンの目が合ってたり、
セリフなしでルパンたちがいきなり笑い出したり、アウトローで珍妙な雰囲気が
原作に近い*1気がします(原作はろくに読んだことないけど)。


それと、今回レンタルで見てはじめて知ったんですが、
地上波で流されたときにはマモーの前でルパンとフジコがいちゃつく〜マモーが「いい加減にしろ!」
のシーンと、♀マークに♂マークがびよよーんとなる(笑)シーンはカット
されてるみたいですね。


今回視聴したきっかけにはスタイルの細田インタビューの
「『オマツリ*2』のゾロの抜刀シーンはマモーの五右衛門のパロディ」という発言もあります。
ゾロのはサブリミナルみたいにパカパカと大量にカットが割ってあったので
「そんなのあったかなぁ〜」と思いながら注意して見てたんですが、ヘリを真っ二つにするシーンや
フリンチとの決闘シーンでは五右衛門の手元や顔にカメラが移ったりしますが、カット数は普通でした。
でもかっこよかったのは確かです。
抜刀の手元を見せつつ、近づいていく両者を映したり。
カメラワークも同じだし、細田氏がマモー好きなのは確かみたいですねー。


映画全体の作画も、まさに70年代!という感じで古さは感じさせますが、
荒々しく力強い感じは好みです。五右衛門の抜刀のタイミングがかっこいい!
ただ、この次の年に「カリオストロ」があるわけで、カリ城と比べてしまうと
古さが目立ってしまいますね。爆発表現ひとつとってもこの作品とカリ城には
1年どころか5年ほど開きがあるように思えてしまいます*3
それだけ宮崎氏のアニメートが革命的だったんでしょうが・・。


ほんの気まぐれで見てみましたが、予期せずカリ城のすごさを再認識できてラッキーでした。
細田インタビューでも触れられてましたが、今作はホラーでシリアスな雰囲気で最後まで
やってきておいて、最後に「ルパン音頭」で落とす、っていうノリがいいですね。
ルパンは他にテレスペのワルサーあたり身とかないといけないだろうなぁ・・

*1:wikiに言わせると、ナンセンス・コメディ・アクション

*2:「ワンピース オマツリ男爵と秘密の島

*3:今作は昔ながらの爆発という感じですが、カリ城は爆発前の一瞬の閃光、緻密なオレンジ炎に黒煙と、大きな差を感じます