ポスト宮崎駿

http://www.kadokawa.co.jp/blog/tokikake/2006/07/post_66.php
こんな番組があったようです。残念ながら見られず。
時をかける少女」の細田監督にも取材が来たようです。
ポスト宮崎は?と問われれば、
宮崎吾郎氏・・ではなくて、細田監督でしょう。
ゲドと時かけの両方を見て確信しました。
今夏の国産アニメ映画はゲド、ブレイブ、時かけの三つが主な感じで
前評判はゲド>ブレイブ>時かけ、でしたが
できばえのほうはみごとにひっくりかえって時かけ>ブレイブ>ゲド
という感じですね。ブレイブは見てませんが・・


「ポスト宮崎」ということについてもう一つ。
ゲドの公開前日にトトロが放送されてました。
唐沢俊一氏が「『魔女の宅急便』は、『何も起こってない』*1のに
なんでこんなに面白いのか?」と発言されてましたが、トトロもそうですね。
MAYちゃんが迷子になって見つかるだけ。
当人達にとっては一大事なんだけど、スペクタクルでも何でもない。
だけど映画として盛り上がる。
池でサンダルが見つかるくだりなんてものすごい緊張感。
このへんが「時かけ」も同じです。
時かけ」も、命にかかわる危険には遭遇しますけど、それでも
数人の学生が事故った、という小さな範囲の事件なわけで、スペクタクルとはいえない。
それでも見ている最中は「どうなっちゃうのこれー!?」と
視聴者を映画に入り込ませるパワーをもってます。
一方で、「ゲド」は世界規模の災害にかかわる大ボスと対決し、
命を張って戦ってるので、当然すごいスペクタクルになるはず
・・なのに盛り上がらない。
何でもない話でも映画として盛り上がるよう作り上げてしまう人物=ポスト宮崎、
それは細田守。言うまでもないか。

*1:最後のトンボを助けるシーンはスペクタクルですが、全体では日常生活のできごとが主という。