攻殻SACとハイジとコナン

またしてもアニメスタイルの話題で申し訳ないんですが、
普遍性って大事だなーという話。
テレビの攻殻をやっていた神山監督のインタビュー:WEBアニメスタイル_もっとアニメを観よう
の中で、宮崎駿のハイジやコナンの絵柄は当時「なんて古臭い絵だ」と言われ、
流行には乗れなかったが、(それゆえに)今日に至って輝き続ける普遍性を獲得している、という話がありました。
そういう普遍性ってのは大事だなぁ・・と最近いくつかの事例で感じました。
まず、赤塚賞受賞作の古いギャグ漫画。
読んでも全然面白くないのです・・当時の流行っぽいセリフが寒い。
同じくギャグ漫画である「あ〜る」もけっこう流行ネタが多いんですが、
こっちは面白さの核が他にちゃんとあるので、今読んでも面白い。
それと、先日の日記:2006-05-03 - 批評家もまた批評さる
でも書いたのですが、流行語を取り上げた文章は年が経つとわかりにくくなるっつうこと。
これらとは比べにくいですが、今見てもすぐ理解でき、しかも面白いハイジは
やっぱり普遍性を持ってるんですねー。コナンはあんまり実感ないですけど・・


表現の最先端を追い求めることももちろん大事なんですけど、
年を経ても色あせない表現の大切さと偉大さを今回ひしひしと感じたのです。
普遍性というよりは、「経年劣化しない表現」というべきでしょうか。


攻殻SACもなかなかの普遍性を持ってると思います。
SF考証は年が経つと古くなるかもしれないけど、ドラマの部分で。
萌えオタの友人には「なんでアニメ見て暗くならなきゃいけないんだ」
とすこぶる不評でしたがw