エヴァ「破」に賭けろ


エヴァンゲリヲン新劇場版:序」見ました。
極力ネタバレなしで書きます。


ネタバレなしと言っておきながら、この映画は
バラしたいことが多すぎるっ・・辛いです(笑
例えばファーストカット。
あれっTV版と同じじゃん、と思ってすぐに違いに気づく。
ああーっ!これは!どういうこと?といきなりの衝撃。


さらに、おなじみのプリズ魔みたいな八面体の敵ラミエルがいつもと同じ
ツラで出てきて「ああ、おなじみだね」と思っていたら
次の瞬間とんでもないことに!トランスフォー(略


そしてカヲル君についても・・ムニャムニャ。
大月Pが「客寄せなんだからねじこんどけばいいんだよ!」とか言ったのかな。


このように、予想を裏切って楽しませるというファンサービスが各所に
盛り込まれているわけですが、肝心のシナリオのほうはというと、大きくは変えられていません。
しかし、シンジの台詞が増やされたことで心情がわかりやすくなっていたり、
シンジとトウジ・ケンスケのつながりを感じさせる描写があったり、
ミサトとシンジの関係の描かれ方が変わっていたりと、旧作に比べて
前向きなイメージが強まりました。
旧作だとシンジ一人に大人たちが作戦の重荷を押し付けていた感じがありましたが、
新作ではシンジが大人たちの支えを得て、立ち上がることになってます。


このへんは期待してた通りにいきすぎて逆に驚きました(笑
旧作映画が公開されたとき、こんなはずじゃないんだ、
シンジ君が仲間と協力して量産型エヴァをばったばったとなぎたおすはずなのに・・
と妄想していたことが現実になりつつあるような(笑


まあ、そこまで天元突破な王道的展開にはならずとも、次作「破」以降で
エヴァ独特のはりつめた人間関係やトラウマになりそうな人物描写に、
十数年経っての前向きな回答が示されていくんではないかなーと期待の持てる
本作でした。


ただ、スタッフロール終了後の
おなじみの「アレ」の中で、「壊れていくシンジの世界・・」みたいな、
希望に水を差す言葉が聞こえたのが気になります(笑)。
もう全滅オチはやめてくださいね、庵野カントク・・